コロナ疲れする子ども達 ~親はどういう対応をとればいいの?

 パンデミックによるロックダウンから一ヶ月以上が経ち、社会的距離や在宅勤務という「new normal」(新しい当たり前)が少しずつ定着してきました。その一方で子ども達の様子は、慣れないリモート学習に運動不足、友達と会えない寂しさ、将来の不安などでストレスが溜まっているのを感じます。親の方も、子どもが家にいるので息抜きできない、仕事に集中できない、家事は増えたが夫は手伝ってくれないなどでイライラがつのり、多くの家庭から「もう我慢の限界!」、「気が狂いそう」などの悲鳴が聞こえています。

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COVID-19による影響と心のケア

今日は、JIAメンバーであり、Foryu Furnishing のオーナーでもあり、The Seattle School of Theology & Psychology でカウンセリング心理学を学んでいる藤原宏美さんにご寄稿いただいたコラムをお届けします。

Dr. Bessel van der Kolkはトラウマ研究と治療で世界的に有名な精神科医ですが、彼が最近自分のウェブサイトから30分ほどのビデオを発信しました。コロナウイルス拡大によって私たちが置かれている現在の状況がトラウマになる可能性を多く含んでいること、けれど、この状況を一人一人がどのように受け入れ、対処していくかによって、心身への影響を軽減でき、この不安な時期をうまく乗り越えていくことができるかを具体的に提案してくれています。

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ストレスマネージメントについて

新型コロナウイルス感染者数拡大に伴い、レストランや娯楽施設の営業、各種イベントの停止(レストランはデリバリーかテイクアウトのみ)がワシントン州知事から発表されました。企業も自宅からの勤務を奨励、学校もオンラインでの授業に切り替わっています。国レベルでは、カナダとメキシコの国境の往来の制限、海外渡航への中止勧告、ビザ発給業務の一時停止、入国時の検査・条件なども伝えられています。また、経済の方も株の暴落やサービス業務の縮小から職を失う人も出てきました。買い物に行っても、欲しいものが手に入らなかったり、人との接触を避けるために入場制限をかけていて列に並ばなくては行けなかったり、明らかに毎日の生活に変化を感じます。
また、この異常事態の元凶であるコロナウイルスへの感染の可能性、恐怖感からストレスを感じている方も多いのではないでしょうか?

今回は、はあとのWA!副代表で企業研修やコーチングを行っている森山陽子が、ストレスマネージメントについて記しましたので、参考にしていただければと思います。

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高齢者のうつ病について

※この記事は2010年から2014まで北米報知紙上で連載されていたコラムを再掲載したものです)

歳を重ねていくと、成人期までは精神的に何も問題がなかった人でも色々な理由が積み重なりうつ病になりやすくなる場合があります。健康面では特に脳梗塞などの循環器系の病気により後遺症の有無に関わらず、病後に気分が著しく落ち込むことがあります。また “高齢者のうつ病について” の続きを読む

銃規制とメンタルヘルスケア

※この記事は2010年から2014まで北米報知紙上で連載されていたコラムを再掲載したものです)

去年はシアトル地域また全米地域で、銃による悲しい事件がありました。そして、12月にコネチカット州の小学校で起きた事件をきっかけに、銃規制に関してアメリカ社会でも頻繁に話題にのぼるようになりました。また、銃規制、銃乱射事件等で一緒に話題にされるのが、メンタルヘルスケアの強化です。 “銃規制とメンタルヘルスケア” の続きを読む

認知症の方への対応法

※この記事は2010年から2014まで北米報知紙上で連載されていたコラムを再掲載したものです

ご家族の方、親しいご友人が認知症を患い介護するのはもちろん、訪問したときも認知症患者との応対に困ったことはありませんか?認知症の症状自体はゆっくりと悪化の下降線をたどっていきますが、日々その方の症状の出かたというのは違ってきます。

もし介護している方でしたら、お解かりかもしれませんが、その日の調子が “認知症の方への対応法” の続きを読む